何でもない言葉をひどく辛いもののように受け取る事がある。
何でもない言葉に命を救われるように感じる事がある。
相手の放った思いは届く前に霧散して音だけが残る。
放った側にどんな想いがあろうと、受け取った側にどんな事情があろうと言葉は音として届いた後ゆっくりと融解して馴染んでいく。その時間に溶けない誤解ならば、霧散した思いの壁に阻まれ近寄り難くなり、受け取ってからの時間の分だけ歩み寄る距離は遠くなる。
壁がまた融解するのは見えず感じられず。距離が近くなっても背中合わせにその距離は分からず。
言葉を感じるままに感じず、湧くままに放たず。
早い間に距離を縮め、固まる前に壁を払い楽しく笑いあう。
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